はじめに

企業が新卒採用時に重視する要素のうち、最も重視する要素は何だと思いますか?
それは、コミュニケーション能力です(経団連調べ)。2012年の時点で9年連続です。

みなさんも必要性は十分に承知のことだと思います。
では、あなたが社会に出るにあたり、事前にどのようにしてコミュニケーション能力を身に着けてきましたでしょうか?

私も思い返してみました。しかし、新卒時にこれまでコミュニケーション能力を身につけてきたと思ったことや実感したことは一度もありませんでした。社会に出てからビジネストレーニングなどで、話し方、プレゼン、リスニングなどトレーニングしてきたものです。相手にどう伝えるか、相手からどう聞くか、相手とどう接するか、相手とどう関わるか、常にコミュニケーションは相手が主導。
本当に大事なことですよね。では、ここで質問です。

コミュニケーションは相手が主導と言われますが、本当にそれだけで十分でしょうか?

他人は自分を映し出す鏡

他人は自分を映し出す鏡だと言われたりします(スピリチュアルの視点では自他の概念が無かったりもしますが)。そして、本当に相手に自分が映っているのではなく、相手と自分を比較することで自分自身を見ているとも言えます。

例えば、次の1,2のようなフレーズを見聞きしたり、誰かに言ってみたことはありませんでしょうか。

  1. 「こんなことするなんて最低、信じられない!」
  2. 「そうだよね、そういうところわたしと似てる。すごいよく分かる。」

そして、これらはこんな風にも言えるのではないでしょうか。

  1. 「わたしはあなたのようなことは絶対にしない!」
  2. 「わたしもあなたのようなことをする(している)。」

これって「わたしならどうかな?」って、自分に問いかけてるように思えませんか?

実は自分自身に問いかけて賛同している

つまり、こういうことです。

  1. 「(わたしならどうかな?わたしはあなたのようなことは絶対にしない!)こんなことするなんて最低、信じられない!」
  2. 「(わたしならどうかな?わたしもあなたのようなことをする。)そうだよね、そういうところわたしと似てる。すごいよく分かる。」

そうです。相手に言葉を掛けているつもりでも、事前に自分に問いかけてその答えに自分自身が賛同しているんですよね。

つまり、コミュニケーションには2つの側面があると言えます。

  1. 他者とのコミュニケーション
  2. 自己とのコミュニケーション

最初にコミュニケーションは相手が主導と言ったように、1つ目には他者とのコミュニケーションがあります。そして、相手との言葉のやりとりの中で、相手と自分を比較して自分自身を見ているという2つ目の側面、自己とのコミュニケーションがあるのです。

おわりに

言われてみれば、当たり前のことかもしれません。しかし、不思議なことにコミュニケーションと聞くと、他者とのコミュニケーションに注目が集まりがちです。では、もしあなたが「自己とのコミュニケーションはどうですか?」と聞かれたら何と答えますでしょうか。あなたは、意識して自分自身とコミュニケーションを取っていますか?